エンジニアの職種はだんだんと増えてきており、時代の変遷に応じて新しい職種が登場してきている傾向が強い。ただ、需要が伸びるかどうかはケースバイケースで、新しい職種だからといって求人が豊富だとは限らない。
ただ、デジタルトランスフォーメーションの影響を受けて急激に増加してきた職種として、デジタルトランスフォーメーションのトレンドが続く限り、需要が留まるところを知らないものが2つある。
1つ目は、データサイエンティストだ。データベースエンジニアとはやや異なる特徴を持っている。
データベースエンジニアは、データを収集してシステム上に整えていき、使えるようにするのが専門だ。しかし、データサイエンティストは、収集されたデータの分析や解析を通して新しいことや必要なことを導き出すことを専門としている。
デジタルトランスフォーメーションではデータを生かして価値を創出することが重視されているため、データを使う側の人材が求められている。
2つ目は、ビジネスアーキテクトだ。ITアーキテクトとはやはり少し違いがある。
ITアーキテクトとは、ITを設計する技術を持っているエンジニアだ。しかしビジネスアーキテクトは、ITを使用してビジネスを設計する技術と知識を兼ね備えているエンジニアを指している。つまり、ビジネスに生かして利益を生み出せるシステムを設計できるのが、ビジネスアーキテクトだ。
どちらの場合にも、AIとビジネスの素養が求められている。デジタルトランスフォーメーションに欠かせない職種なので、募集企業が急増しているのが現状だ。